2013/07/29

WordpressとMovableTypeの違いとメリット・デメリット

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今月10日にシックス・アパート社からMovableType6のライセンス販売とβ版提供開始が発表され、仕様の変更やMTOS6が無いことなど、様々な反響を呼びました。

今回は新バージョンが発表されたMovableTypeと、同じくCMSの代表格であるWordpressの違いについて詳しく解説していきたいと思います。
実際どっちを使うか迷った方もいるのではないでしょうか。

二つのCMSそれぞれの特徴やメリット・デメリットを知ることで、案件によって使い分けることができるようになり、幅広い選択肢をクライアントに提供できるようになります。

目次

■Wordpressについて

Wordpressについて

Wordpressはオープンソースのブログ/CMSプラットホームです。 PHPで開発されていて、データベースにはmySQLが利用されています。

特徴としては

  • ・PHPで開発されているためページの生成が動的
  • ・テーマを入れ替えることによってデザインの変更が容易
  • ・豊富なプラグインによる拡張機能

などが挙げられます。

オープンソースのため誰もが開発に参加でき、2003年にリリースされてから多くのバージョンアップを経て機能が拡張されてきました。
※2013年7月29日現在の最新バージョンは3.5.2です。

公式やサードパーティーから多くのプラグインが開発され、また、PHPの知識があれば自身での開発も可能となっています。
プラグインの導入やカスタマイズを繰り返してウェブサイト・ブログを育てていくことが出来ます。

わぷー

メリット

無料

Wordpressはオープンソースなので、基本機能はすべて無料で使用することが出来ます。

カスタマイズ性が高い

他のウェブサイトやブログを見ていて、『ウチのサイトにもこんな機能を導入したい』と思うこともあるかと思います。
Wordpressには豊富なプラグインが用意されていますので、専門的な知識がなくても希望のエフェクトや機能を追加することができます。

更新・編集作業が容易

HTMLで新たにページを作成する場合、ヘッダーやサイドナビなどもその都度、用意しなければいけませんが、header.phpやside.phpというように共通部分はあらかじめ用意しておけます。

インストールが簡単

以前は公式サイトからダウンロードして自分でサーバーにアップロードしてインストールするしかありませんでしたが、最近ではほとんどのサーバーが簡単インストール機能を備えていますので、サーバーのコントロールパネルからワンクリックでインストールが可能になりました。

テーマやテンプレートが豊富にある

Wordpressはユーザー数が多いため、ユーザーが開発したテーマやテンプレートが大量に公開されています。デザイン性・機能性に優れたテンプレートが安価で手に入りますし、もちろん無料のテンプレートもあります。ダウンロードしたテーマやテンプレートは管理画面からワンクリックで切り替えることが出来ます。また、オリジナルのカスタマイズも行うことが可能です。

ウィジェットの入れ替えで簡単にカスタマイズできる

新着記事の表示やタグクラウドなど、Wordpressにはあらかじめ用意されているウィジェットが充実しています。専門的な知識がないユーザーでもウィジェットをカスタマイズすることでサイトやブログにオリジナル性を出すことが出来ます。

Web標準準拠で検索エンジンに強い

Wordpressはファイル構成などが検索エンジンに強く、とりわけGoogleと相性が良いと言われています。

デメリット

情報のほとんどが英語

Wordpressのユーザーが世界中にいるため、プラグインの説明やトラブルシューティングも英語で書かれていることがほとんどです。日本語サイトで見つからない情報は英語で書かれている中から見つけなければならない場合もあります。

表示速度が、サーバーの性能やユーザーのインターネット環境に左右される

Wordpressはphpで書かれているため、ファイルを動的に生成します。ユーザーが閲覧した際に更新されるため、ユーザーの閲覧環境によって表示速度が遅くなる可能性があります。

サポートがない

オープンソースであるがゆえに、公式からのサポートは受けられません。疑問や不明点はフォーラムで質問してユーザー間で解決することが決まりとなっています。 なので、迅速な解決に至らない場合があります。

■MovableTypeについて

MovableTypeについて

MovableTypeはシックス・アパート社が開発・提供しているCMS製品です。

PerlとPHPで開発されていますが、Perlのみでも動作します。以前は数種類のデータベースに対応していましたが、MovableType5からmySQLのみの対応になりました。

商用への利用は有償のライセンスを購入しなければ出来ませんが、個人利用に限り無償で使用することができます。また、GPLライセンスのオープンソースであるMTOSは商用・個人利用ともに無償で利用できます。

2013年7月10日にMovableType6のライセンス販売とβ版の提供が開始されました。 機能の改変と値段体系の変更、MTOS6の提供はしないことなどが発表され、話題になっています。

MovableType6

メリット

ユーザーのインターネット環境に依存しない

MovableTypeでは"再構築"でHTMLファイルを生成する作業を必ず行います。 データベースの情報をもとに、ファイルとしてページを生成するため、ユーザーがページを閲覧するときには出来上がったファイルを読み込むだけになります。動的にページを生成する場合に比べて速く表示ができ、ユーザーのインターネット環境やサーバーの性能に左右されません

開発元のサポートが受けられる

有償ライセンスを購入した場合、1年間のサポートが受けられます。
電話での問い合わせが出来ないため、メールでの問い合わせになりますが、開発元からサポートが受けられるので、迅速な問題解決が期待できます

カスタマイズに関する情報サイトが豊富

実装したい機能などがあった場合、多くは解説サイトに実装方法が解説されています。分かりやすく解説されているサイトが多いので、初心者でもカスタマイズがしやすいです。

複数のブログの管理がしやすい

複数のブログを作成し、一元的に管理する機能がデフォルトで搭載されていますので、親と子、兄弟サイトから情報を取り出すことが容易に出来ます。また、複数のブログの間で共有部分を持つことも出来ます。

デメリット

再構築の回数と時間

制作したサイトの構造によってはブログごとに再構築を行わなければ更新内容が反映されない場合があります。また、記事の数が増えるにつれ再構築の時間がどんどん長くなっていきます。

メールフォームが付属していない

メールフォームなどのお問い合わせのためのツールが標準で搭載されていないため、必要に応じて自分で実装しなければなりません。

■WordpressとMovableTypeの違い

Wordpress MovableType
開発言語 PHP Perl
データベース MySQL MySQL
コンテンツの生成 動的生成のみ 動的生成、静的生成どちらも対応
再構築 なし あり
ライセンス GPL(無償で商用可能) 個人利用以外は有償ライセンス
商用でも無償で利用可能なMTOSもあり
サポート フォーラムでのサポート 有償ライセンス購入で公式サポート
プラグイン 多い 少ない

■WordpressとMovableTypeの使い分け例

Wordpress

自社サイト、ブログサイトの構築に向いています

Wordpressで構築されているウェブサイト

NAVERLAND - NAVER公式ブログ

NAVERLAND

フリーランス総合情報ポータル「Lancersマガジン」

Lancersマガジン

MovableType

大規模サイトの構築、複数サイトの一括運営に向いています

MovableTypeで構築されているウェブサイト

Six Apart

Six Apart

株式会社スタートトゥデイ

株式会社スタートトゥデイ

■まとめ

WordpressとMovableTypeの違いについてまとめてきましたが、使い分け例に挙げた使い分け方が良いかと思います。
それぞれ一長一短ありますが、メリット・デメリットを理解しておくことで選択肢が広がり、提案できる幅も広がります。

MovableType6が発表されるなど、CMSは常に進化していきます。今後もその動向に注目していきましょう。