2013/08/19

GPLやMITなど、Webデザイナーなら覚えておきたい主要ライセンスまとめ

Webデザイナーなら覚えておきたい主要ライセンスまとめ

Web制作を行う上で、ライセンスの種類は最も気を使うことの一つだと思います。
完全オリジナルのみで開発を行う、ということはめったにないと思いますので、ライセンスの種類と内容をしっかりと把握しておきましょう。

今回の記事は、

を参考にさせて頂きました。

目次

■GPL(GNU General Public License)

世界中で広く使われている、オープンソース・フリーソフトウェア用のライセンスです。
このライセンスの特徴は以下の4点にまとめることができます。

  • すべて自己責任
  • 著作権表示の保持
  • 誰でも複製・改変・再配布・販売ができる
  • GPLライセンスをソフトウェアやプログラムに使用する場合、そのソフトウェアやプログラムのライセンスもGPLライセンスにしなければならない

GPLライセンスのソフトウェアやプログラムは、誰でも自由に複製して編集することができます。
また、その編集したソフトウェアやプログラムは自由に配布・販売することも許可されています。

ここで最も重要なのは4です。
編集したGPLライセンスのソフトウェアやプログラムは自由に配布・販売することが許可されていますが、そのソフトウェアやプログラムもGPLライセンスにしなければなりません。
つまり、改変し販売したソフトウェアやプログラムをさらに配布・販売されても文句は言えないということです。

たとえ9割9分独自で開発したソフトウェアでも、一部に一行でもGPLライセンスのプログラムが使用されていれば、そのソフトウェアはGPLライセンスとなります。

この特徴からGPLライセンスは『フリーソフトであり続ける』ことが可能になりました。
誰かに独占的にしようされたり、横取りされることを防ぐことができるという特徴が、このGPLライセンスを普及させた要因だといわれています。

■LGPL(GNU Lesser General Public License)

こちらは読んで字のごとくGPLライセンスの制約を若干緩めたものです。
GPLライセンスとの違いは1つです。

動的リンクとして使用した場合、そこ以外の部分にはLGPLライセンスを適応させなくてもよい

動的リンクとして使用した場合というと分かりづらいですが、要はオリジナルのソフトウェアに、LGPLライセンスのプログラムを使用したい場合、LGPLライセンスのプログラムを外部ファイルとして使用するなら、それ以外の部分はLGPLライセンスにする必要がなくなるということです。
しかし、オリジナルのソフトウェアの中に直接LGPLライセンスのプログラムを組み込むと、オリジナル含めてすべてLGPLライセンスとなります。

■BSD(Berkeley Software Distribution License)

こちらは前述の2つに比べて、非常に緩いライセンスとなります。 BSDライセンスの要点は2点しかありません。

  • すべて自己責任
  • 再配布時には著作権表示を保持する

上記の2点を守れば、複製・改変・再配布・販売なんでも可能です。
ライセンスをGPLに変更して再配布することも出来ますし、ソース非公開でソフトウェアを販売するといったことも可能です。

しかし、BSDライセンスには紛らわしい点があります。
それが『オリジナルBSDライセンス』と『修正済みBSDライセンス』の2つのBSDライセンスが存在するということです。
オリジナルBSDライセンスは『初期開発者を表示する事』という条件が付いていましたが、謝辞のためというよりほとんど広告でした。 後日その条項が削除された『修正済みBSDライセンス』が発表されましたが、ただ単にBSDライセンスと表記しているソフトウェアも多くあります。 この違いに過敏になる必要はありませんが、BSDライセンスには2種類あるということは留意しておいた方がいいと思います。

■MIT License

こちらのライセンスは、前述の『修正済みBSDライセンス』と同様の条件になります。

  • 全て自己責任
  • 再配布時には著作権表示を保持する

上記2点を守れば、自由に使用することが可能です。
X11ライセンスやXライセンスと呼ばれることもあります。

■MPL(Mozilla Public License)

こちらはFirefoxのMozillaプロジェクトのために用意されたライセンスです。

  • ソースコードを変更した場合、その部分はMPLライセンスで公開する
  • LGPLライセンスと同様、動的リンクとして使用する場合は、それ以外の場所にMPLライセンスが適応されない

MPLライセンスはLGPLライセンスとBSDライセンスの中間のような条件になっています。
というのも、MPLライセンスのソースコード自体を別ファイルとしてしようするのであれば、ライセンスはソフトウェア本体にまで影響しません。 自作したソフトウェアの内部でMPLライセンスのプログラムを使用したい場合、そのプログラムが独立して1つのファイルとなっている状態であれば、自作したソフトウェア自体をMPLライセンスにする必要はありません。

■CC(Creative Commons)

CCライセンスは「著作物全般」に使用できるライセンスです。
こちらはWebデザイナーの方は、よく目にするかと思います。
このCCライセンスの特徴は、「著作権者のクレジット表記」のみが絶対の条件とされ、他に3つの使用条件を組み合わせる事で、著作権者の希望に沿ったライセンスを明示できるというところです。
CCライセンスの4つの使用条件はアイコンとしても出回っており、視覚的にもCCライセンスだと分かり易いものとなっています。

  • 1.著作権者のクレジット表記義務
    このアイコンが表示されている場合、原著作権者のクレジットを明記しなければいけません。
  • 2.非営利の場合のみ使用許可
    このアイコンが表示されている場合、この作品を営利目的で利用してはいけません。
  • 3.改変の禁止
    このアイコンが表示されている場合、この作品を改変・変形または加工してはいけません。
  • 4.同一条件の継承義務
    このアイコンが表示されている場合、この作品を改変・変形または加工した場合、その制作品をこの作品と同一の許諾条件でのみ、頒布することができます。

CCライセンスはクレジット表記が絶対条件です。
つまりWebサイトの制作においては使い難いライセンスということになります。

無料配布されているファイルにもCCライセンスのものが多いので、使用する場合、著作者のクレジットを表記しなければいけません。

■まとめ

ライセンスの名前と内容を把握しておくことで、著作権者の権利を守ることが出来、敬意を払うことができます。
フリーと書いてあるだけで、決してすべてが自由に使用できるということではありません。
Webの現場で働く方は、ぜひ活用して意図しないトラブルを回避したり、制作の幅を広げることが出来るので覚えておくメリットは高いです。